技能実習生の受け入れでかかる費用はいくら?

技能実習生の受け入れを検討する場合、何にいくらかかるのか気になる部分だと思います。

技能実習生を受け入れる場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

そこで、今回は技能実習生を受け入れる際にかかる費用一覧をまとめてみました。監理団体などによって費用は変わってくるため、今回は一般的にかかる費用についてご紹介をします。

あくまでも参考値としてご参考にしてください。

技能実習開始までにかかる費用

監理団体に入会

技能実習生を団体監理型で受け入れる場合、監理団体にまずは入会する必要があります。

入会金1万円~10万円
年会費2万円~15万円

このように、入会金や年会費の額が監理団体によって大きな開きがある場合もあり、各監理団体の条件を見比べて検討した方が良いです。

※JITCOへの入会

監理団体によってはJICTO(公益財団法人 国際人材協力機構)への入会を必須としているところもあります。

年会費10万円~30万円

JICTOに入会することで、各種申請書類の作成のサポートなどを受けることができます。

入会は任意ではありますが、申請やトラブル時の対応のサポートなどを行ってくれるため、技能実習を円滑に行うために、多くの企業が入会しています。

とはいえ、決して少なくない金額にはなりますので、費用面とサポートのどちらを優先するかを考えて監理団体を選ぶといいでしょう。

現地での面接費用

現地で面接を行う場合は、往復の航空券代や宿泊費などの渡航費が諸々かかります。

面接する国や、渡航する人数、日数などで金額は変わってきますが、平均的な金額でいうと以下のようになります。

現地面接の渡航費約15万円~30万円
(往復の航空券代、宿泊費、食事代)

弊組合で言うと、企業の代表と監理団体のスタッフの2名以上で2泊4日のスケジュールで面接に臨むことが多いです。(状況によって変動)

企業によっては現地に行かず、Web面接で対応したいというところもありますが、Web面接での対応も可能です。

Zoomで面接をして採用をすることができるため、渡航費などの費用を抑えることはできます。

ただし、Web面接では実際の様子や性格などが見えづらいため、現地に直接面接に行きたいという企業は多いです。

Web面接をした時と、実際に会った時とでは大きく印象が異なったというケースもあるため、その辺りを考慮して現地に行くかどうかは判断した方が良いです。

技能実習生の入国準備にかかる費用

面接が終わり採用が決まると、技能実習生の準備に取り掛かります。

技能実習生が入国するのには以下のような費用がかかります。

かかる費用は技能実習生の国籍や送り出し機関によって変わってきますので、あくまでも参考値としてお考えください。

在留資格申請約2万円~4万円
技能実習生総合保険料(37ヵ月分)約2万円~6万円
健康診断費用約1万円
入国前講習費約1万5000円~4万円
入国渡航費約6~10万円
社宅準備費約10~50万円

社宅等がない企業は技能実習生が生活をするための、アパートや家電・家具・備品等を用意する必要があります。

技能実習生の入国後にかかる費用

技能実習生が入国してからは、配属前に入国後研修があり、その研修費用や研修期間中の生活のための手当てが必要になります。

入国後研修約10万円
講習手当て6万円
健康診断費用約1万円

技能実習生が実習を始めるまでにかかる費用の合計

技能実習生が実習を始めるまでにかかる費用の合計は約60万円~約140万円となります。

監理団体や面接、社宅の準備などによってかかる費用は大きく異なってくるため、イメージとしてお考えください。

技能実習生の配属後にかかる費用

企業に配属された後は、監理団体と送り出し機関の監理費用が月額でかかり、1人あたりの監理費用は約3~4万円ほどになります。

監理団体によってサポートの質が大きく異なることがあり、監理費用の安さだけで選ぶとトラブルが発生することが多くなる可能性もあるためご注意ください。

また、3号(技能実習4~5年目)に移行する場合は一時帰国が必要なため、帰国渡航費を企業が負担する必要があります。

監理費用(監理団体)約2~3万円/月 1人あたり
監理費用(送り出し機関)約5,000円~約10,000円/月 1人あたり
帰国渡航費(3号移行の際の一時帰国)約10~15万円
技能検定料約1万円
在留資格更新4,000円

技能実習生に月々支払うべき給与に関しては以下の記事にまとめてあるのでご参考にしてください。

関連:外国人技能実習生の給与の平均は?賃金について詳しく解説

技能実習生の受け入れでかかる費用まとめ

技能実習生の受け入れでかかる費用をまとめると以下の通りです。

費用まとめ

・技能実習開始までにかかる初期費用は約60~140万円
・技能実習生が配属後にかかる費用は年間約40~50万円
・技能実習生を受け入れる初年度は合計で100万円前後かかる
・2年目以降は年間約40~60万円ほどの費用がかかる

技能実習生を受け入れる1年目に関しては、講習費や現地での面接費用など様々な費用がかかるため、合計で100万円前後の費用となります。

2年目以降は主に監理団体・送り出し機関の監理費がかかり、年間約40~60万円になります。

できるだけコストを抑えるために監理費の安い監理団体を選ぶ企業も少なくないですが、サポートが不十分でトラブルが多発するという事例も残念ながら多く耳にします。

サポート体制と監理団体の費用は比例するため、安さだけで監理団体を選ばず、様々な面で検討するのが良いでしょう。

関連:監理団体とは?技能実習における役割と選び方をわかりやすく解説

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!