今では技能実習生がなくてはならない存在に!惣菜製造における外国人材受け入れのリアルとは?
技能実習制度が始まる前の研修制度から10年以上、外国人材の受け入れを行っている岩田食品株式会社様。惣菜の製造・販売を行っており、東海・関東・関西など全国的に事業を展開されています。
現在は、技能実習生・特定技能、合わせて120名以上の外国人材の受け入れをされていますが、受け入れ当初は不安だという声が社内で多かったそうです。
今では技能実習生はなくてはならない存在になっているとのことですが、どういった変化があったのか、技能実習を担当されている総務部部長の岩田様にお話を伺いました。
初めは外国人の受け入れに不安や抵抗感がありました
ー技能実習生を受け入れたきっかけは何でしょうか?
岩田様:私が前任から引き継いで技能実習を担当して10年くらいになるのですが、技能実習の前の研修制度から弊社では受け入れています。最初のきっかけとしてはハーモニーさんから外国人研修制度というものがあると聞いて、そこから今まで研修生・技能実習生の受け入れを行っています。
ただ、当時は現場の不安や抵抗感が結構あったと聞いています。外国の人を受け入れても大丈夫なのか、言葉も文化も違う人を受け入れても大丈夫なのかという抵抗感はあったようですね。
今ではなくてはならない存在に
ー最初は抵抗感があったということですが、その後の現場の反応はいかがでしょうか?
岩田様:今はなくてはならない存在となっているようで、現場は大歓迎ですね。実習生は仕事を学びたい意欲が強いので、現場の人間も教えがいがあるし、業務に関してもよく頑張ってくれていると思います。
場合によっては社員やパートさんよりも実習生の方が良いと言っている人もいますね。
また、人それぞれですが、現場の従業員で実習生とプライベートでの交流がある人もいます。たまに遊びにいった時の写真とかが届くこともありますし、パートさんでも実習生とご飯など一緒に出かけたりする人もいますね。
コミュニケーションや日本語の問題は少ない
ーコミュニケーションや言葉の部分で問題は感じますか?
岩田様:入国して間もない頃は、日本語では伝わらないことはやはりあります。そういった時は通訳にお願いをしたり、ポケトークを使うこともあります。ポケトークは重宝していて、一時期は各部署に配っていたこともあります。
ただ、最初は日本語が話せなくても、配属から半年足らずで結構話せるようになる実習生も中にはいますね。
技能実習生を受け入れていて思うこと
ー岩田様は技能実習を長年担当されていますが、実習生を受け入れてよかったと感じることはございますか?
岩田様:実習生は年齢的に若い子が多いため、活気というか、話してても楽しいというのはありますね。今は社員やパートさんは高齢化しているので、実習生を採用していることで、職場が全体的に明るくなったというのはあると思います。
当初は20代半ばから20代後半の家族や子供がいる人を中心に受入れを行っていました。若い人よりもその方がトラブルも少ないかと思ったからです。ただ、試しに20代前半の人を受け入れてみても、あまり差はありませんでした。
職場に活気が増しますし、仕事を覚えるまでの期間が若い人の方が速いなというのもあって、最近はどちらかというと20代前半の人を受け入れています。
外国人材を受け入れる時は社員の教育も大事になる
ー外国人材を受け入れる上で、注意点などは何かございますか?
岩田様:技能実習生を受け入れる場合、異文化で生活してきたことを踏まえて、日本のルールや会社のルールを伝えておくことが大切だと思います。
日本とは違う国で生活してきた人達に、日本人と同じ感覚でルールに関して指導をしてもうまく伝わらないことがあります。どうしたらいいのか方法が分からないだけという人もいるので、その方法を教えてあげるのが大事です。
教える側にも問題がある場合もあるため、現場の社員を教育することは必要だと思います。弊社でも、ルールを教える立場の人間を教育することで、今ではそういったトラブルはなくなっています。
ー協同組合ハーモニーの対応やサポートはいかがでしょうか。
岩田様:本社では現在4つの組合に技能実習生・特定技能の受け入れをお願いしているのですが、その中でもハーモニーさんはすごく信頼している組合です。
組合の担当の方が非常に技能実習の制度に詳しく、監理業務・事務のことも窓口が全て1人で済むのは助かっています。技能実習に関することは何でもハーモニーさんに聞くことがあり、そういった信頼の部分で一番だと思います。
それぞれの組合によってカラーがあるのですが、ハーモニーさんは堅実・確実といったイメージです。企業側の立場に立って物事を進めてくれるため、トラブルらしいトラブルはここ数年起きていないです。
弊社のことを考えて慎重にやってくれており、頼りにしています。
ー本日はお話いただきありがとうございました。